企業審査員から

積水ハウス株式会社 積水ハウス株式会社 <審査委員長>
積水ハウス株式会社
取締役 常務執行役員
伊久 哲夫
今、東日本大震災からの復興に向け、様々な分野での社会活動において、日本を元気にする取り組みが必要です。 本コンペにおいても、これからの社会づくりの中心となる、学生諸君の若い活力による挑戦を期待します。

応募作品に期待すること

今年は日本にとって大きな試練の年です。これまでにないほど防災の意識が高まると同時に、ものづくりの安全性にも目が向けられています。一方でこのコンペのテーマであるエコロジーについての考え方はやはり欠かせないものになっています。「環境はビジネスにならない」というのが少し前までは定説でしたが、もはやそういう時代ではなく、「どれだけ環境のことを真剣に考え実現できるか」が問われる社会になっているのです。住宅においてもエネルギーを大切に使うことはハードとソフトの両面で欠くことが出来ないテーマです。是非斬新な発想で住まいについての具体的な課題に取り組んで欲しいと思います。
年々回を重ねるごとに多くの応募があり、実物大の模型を作るというこのコンペが徐々に大学の先生方や学生の皆さんに認識いただけていることが感じられます。今回も皆さんのチャレンジ精神に対して大きな希望と期待を寄せています。

本コンペテーマに関わりのある自社の取り組み・こだわり

当社は「安全・安心・快適」を基本方針とし、末長く快適に暮らしていただくための住まいづくりに取り組んできました。そして平成21年には長年培ってきた技術を反映した環境配慮型住宅「グリーンファースト」を発売し、次世代の「快適性」「経済性」「環境配慮」をめざしています。高断熱・気密仕様の高品質な住宅に加えて、太陽の光や風を効果的に活かし、樹木などで制御する工夫をしつつ、用いる樹木にも在来種と呼ばれる日本の気候にあったものを使い、生態系の再生にも配慮しています。太陽光発電や燃料電池などのエネルギーの利用にも積極的に取り組んでいます。
さらに当社は「環境」に加えて「健康」をキーワードに空気環境配慮住宅「ケミケア仕様」を開発しました。ホルムアルデヒドを含む5つの化学物質に対して独自の厳しい基準を設定し、大人よりも空気環境の影響を受けやすい子どもを基準に考えた換気と建材で、健康に配慮し家族のすこやかな生活を実現しています。

積水ハウス Green First(グリーンファースト)